学校紹介

 

 本校は、阿嘉島(面積3,07㎢ )にあり小中併置校で、小規模校である。また、幼稚園も同じ敷地内にあり、文字通り幼・小・中校一体の学校である。明治27年有志により寺小屋のような形で芽を出し、明治34年に正式に「座間味村尋常小学校阿嘉小学校分教場」として認可され開校された歴史を持つ学校である。

 阿嘉島は、那覇より西南方向40㎞離れた東シナ海にあり、「海に浮かぶ宝石」といわれる慶良間諸島の中の座間味村にある。慶良間諸島は平成26年に国立公園に指定され、1年を通して多くの観光客が訪れている。座間味村は座間味島、阿嘉島、慶留間島の3つの有人島と外地島(飛行場)、奥武島、久場島、屋嘉比島、嘉比島、安慶名敷島、安室島の無人島や無数の岩と瀬からなっている。島の周辺の海は世界屈指と言われる透明度を誇り、多くの種類のサンゴが生息し、色とりどりの熱帯魚が群舞し、冬から春にかけてザトウクジラが出産の為回遊してくる。また、国の天然記念物のケラマジカも生息していて、豊かな自然が未だ残っているところである。

 阿嘉島は戦前、半農半漁で、鰹漁業最盛期の大正時代には男子の9割は鰹魚業に従事し、生産された鰹節は「けらま節」として知られ島は潤った。また「キラマウイ(スイカ)」「キラマダムン(薪)」も換金作物として有名であった。当時は児童生徒数も多く、最も多いときには190名余も在学し活気に満ちていた。現在では、鰹業は姿を消したが、世界に誇る美しい海があり、全国各地から老若男女が訪れ、ダイビングやホエールウォッチング等で賑わいをみせ、民宿その他の関連産業が興っている。

 島の人たちは、団結力が強く、人間味あふれ、勤勉で教育熱も旺盛で多くの人材を輩出している。「おらが学校」という意識があり、全ての面で学校に対する協力を惜しまない。

 本校においては、世界に羽ばたける夢と力を育む子を目指して、学校教育目標に『郷土阿嘉島を誇りに未来を切り拓く子どもの育成~自ら学ぶ意欲と豊かな心を持ち、たくましく行動する子~』を掲げ、その具現化に向けて積極的に教育実践に取り組んでいる。

校歌